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更新2012/05/14 11:51
日経記者の目
【オークス(優駿牝馬)】20日東京、GI・芝2400メートル
ディープインパクト産駒はダービーに7頭が参戦する見通しとなった。だが、昨年の牡馬3冠は3着が最高。距離の壁と使い減りが課題として浮上した。ここも桜花賞上位組は距離の壁との戦い。
桜花賞馬ジェンティルドンナは全姉がヴィクトリアマイル2着のドナウブルー。姉は3勝目がなかなかあげられず、牝馬3冠出走を果たせなかったが、妹は2戦目に未勝利を勝つと、続くシンザン記念を好位から快勝してクラシック出走権を早々と確保。チューリップ賞は中間の発熱もあって4着と伸びを欠いたが、桜花賞で一変。中位から 600メートル34秒3の脚でヴィルシーナに競り勝った。ただ、母はダンチヒ系統のマイラー。マルセリーナのイメージと重なる。
同じディープインパクト産駒でも、桜花賞で2着に敗れたヴィルシーナの方が距離に融通が利きそう。MLBで活躍した佐々木主浩氏の所有で、札幌芝1800メートルの新馬を勝ち、黄菊賞3着の後、2000メートルのエリカ賞を2番手から競り勝ち、間隔が2カ月開いたクイーンCは、初の1600メートルだが超スロー。先行策から押し切った。桜花賞も好位から抜け出しかけたが、勝ち馬に外から一瞬でかわされた。最後は盛り返す場面もある惜しい内容。先行力、持久力が生きそう。
ミッドサマーフェアはアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイのムハンマド首長の所有。首長所有の国産馬で初めて重賞を制した。未勝利脱出に4戦を要し、その後の2戦も流れが不向きで勝ちきれなかったが、前々回の君子蘭賞(阪神芝1800メートル)を圧勝すると、前回のフローラSもスローを好位追走から2馬身半差。使い詰めの点と桜花賞組との力関係が問題だが、距離経験が強み。今回も蛯名。
アイムユアーズは桜花賞3着。好位から直線は首位争いに加わったが、1度は前に出たかに見えたヴィルシーナに差し返され0秒2差。ただ、過去7戦で1度も馬券の対象から外れていない堅実味を誇る。ファンタジーS、フィリーズレビューとGIの前哨戦は勝つが、本番は惜敗のパターン。父ファルブラヴで4歳以降は短距離馬になったワンカラットのイメージ。頼りは好調のウィリアムズ。
桜花賞負け組の巻き返しが波乱要因となった年も少なくない。8着トーセンベニザクラは、1月にフェアリーSを優勝。ただ、アネモネSでは極悪馬場で切れ味を殺され0秒7差5着。本番は体重10キロ減で後方から伸び切れなかった。ただ、0秒6差で崩れたとは言えず、馬体が回復すれば要注意。東京で赤松賞勝ちがある。9着パララサルーは札幌の新馬2着の後、未勝利、菜の花賞、アネモネSと3連勝。アネモネSは極悪馬場を後方から豪快に差し切り、能力を示した。ただ、栗東滞在中に食が細り、桜花賞はデビュー戦より20キロ減の 434キロで、追い込んだが0秒6差。距離を克服すれば。
別路線組では、キャトルフィーユが忘れな草賞勝ちから参戦。ディープインパクト産駒で、3戦前に阪神でマウントシャスタ(毎日杯2着)と首差の2着。フラワーCは出遅れながら後方から追い込んで5着。前回は2番手から抜け出した。先行力がある。ダイワズームは未勝利脱出に7戦を要したが、デイジー賞、スイートピーSと芝1800メートル戦で3連勝。レース巧者で父ハーツクライ。ハナズゴールは桜花賞を直前で回避し、NHKマイルCに参戦して7着。急仕上げだったが、牡馬相手に2着から0秒2差。鍵は体調と距離。
(日経・野元 賢一)